アクセラレーショントレーニングハンドブック
科学,原理,効果
  • 著:
    Guus van der Meer,Edzard Zeinstra,Jelte Tempelaars,Scott Hopson
  • 監訳:
    戸澤 明子(株式会社プロティア・ジャパン)
    浅野 勝己(筑波大学)
  • 定価:
    4,400円(税込)
  • 頁:
    165ページ
  • 判型:
    B5判
  • 発行年月:
    2011年6月
  • ISBN:
    978-4-905168-06-5

内容

 世界のスポーツ界から最も注目を集めている「パワープレート」を使用したアクセラレーショントレーニングについて,医学・生理学をはじめ科学的知識を網羅して詳細に解説した。
 パワープレートを使用したアクセラレーショントレーニングの効果は,筋力の向上や骨密度の維持・増大にとどまらず,姿勢やバランス,柔軟性,リラクセーション,コーディネーション,さらには循環系,代謝,体重減少への効果も確認されつつある。
 パワープレートを使用したアクセラレーショントレーニングは,アスリートだけでなく,運動に不慣れな中年・高齢者も,靱帯や関節に過度のストレスをかけることなく,普通,地球上では得られない重力(負荷)刺激を筋や骨に与えることができ,より大きなトレーニング効果を効率的に得ることができる。

目次

第1章 歴史と発展

第2章 原理と機能
 運動へのパラダイムシフト
 一般的な便益と具体的な反応
 パワープレートはどのようにして動くのか ?
 重力加速度の計算
 質量ではなくアクセラレーション
 重力と反射
 反射
 伸張反射
 単シナプス経路
 多シナプス経路
 ゴルジ腱器官
 緊張性振動反射
 ニューロン
 脊髄運動神経における反射活動
 伸張-短縮サイクル

第3章 筋力と筋パワー
 筋力と筋パワー
 筋力とは何か?
 システムとメカニズム
 加速度の影響
 筋力に対するトレーニング効果
 筋力に対するアクセラレーションの影響
 パワープレートを使用したトレーニングによる筋力と筋パワーの強化
 急性効果と構造的効果
 同時活性化
 筋パワー
 筋力と柔軟性の向上
 パワープレートを使用したトレーニングによるコーディネーション能力の向上
 運動学習の促進
 動員の強化
 潜在力の強化
 タンパク同化作用の向上

第4章 骨密度
 骨組織とは何か?
 負荷と骨
 健康で丈夫な骨
 骨のリモデリング  アクセラレーショントレーニングと骨密度
 骨粗鬆症とパワープレートトレーニング
 骨粗鬆症とパワープレート
 パワープレートと骨密度
 アクセラレーションは微小重力状態と体調不良に対抗する

第5章 姿勢制御とバランス
 より優れた伝達と動員
 予防-転倒危険因子の矯正
 脊髄と皮質神経回路への刺激
 潜在能力の喚起

第6章 柔軟性と可動性
 柔軟であることの利点
 柔軟性とは何か?
 柔軟性はパフォーマンスを改善する
 柔軟性と老化
 反 射
 多シナプス経路による柔軟性と筋力の向上
 パワープレートを用いたストレッチ

第7章 リラクセーション
 リラクセーションと健康
 リラクセーション法
 パワープレートとリラクセーション

第8章 コーディネーションと固有受容感覚
 パワープレートによるコーディネーション能力の改善
 コーディネーションとは何か?
 固有受容感覚とは何か?
 パワープレートによる固有受容感覚の改善
 固有受容感覚の改善
 コーディネーションとパワープレート

第9章 循環系
 循環と健康
 血液,リンパ液,骨と循環
 循環と健康的な関節
 運動による血管と循環の改善
 健康的な血

第10章 減量と代謝
 脂肪減少のための代謝の向上
 脂肪減少のためのエネルギー燃焼
 重要な目標:除脂肪組織における筋肉の獲得

第11章 ホルモンにおける効果
 関連するホルモン
 インスリン様成長因子
 副腎ホルモン
 ホルモンと運動
 超回復
 内分泌バランス
 コルチゾールの制御
 パワープレートトレーニングがもたらす同化効果
 神経伝達物質の放出
 痛覚におけるホルモンの影響
 インスリンおよび血糖バランス

第12章 痛みの軽減
 疼痛経験と痛覚
 疼痛の経路
 疼痛・痙攣サイクル
 ゲートコントロール
 痛みの軽減とパワープレート

第13章 心血管系における効果
 心血管系の持久性
 心血管系の適応

付録:アクセラレーショントレーニングの統制された使用

序文

訳者一覧

田中 喜代次,大藏 倫博