スパイナル・コントロール
体幹機能と腰痛の最新科学
  • 著:
    Paul W Hodges,Jacek Cholewicki,Jaap H van Dieën
  • 監訳:
    渡邊 裕之(北里大学医療衛生学部)
  • 定価:
    5,940円(税込)
  • 頁:
    368ページ
  • 判型:
    B5判
  • 発行年月:
    2015年5月
  • ISBN:
    978-4-905168-36-2

内容

 腰痛に関する問題は山積しているようである。特に腰痛の85%を示す非特異的腰痛については,原因,病態,分類,重症度を含め,十分な根拠が明らかにされていない。
 腰痛を理解するためには一元的な解釈では困難であり,多様な知識を必要とする。
 本書の切り口は臨床医学のみならず,運動学,筋生理学,脳科学,心理学,行動科学,社会学にまで至る。多角的な視点から腰痛の原因と病態に切り込む,全く新しい知見を与えてくれるのである。
 本書を理解することで,腰痛治療に難渋し診療に悩む臨床家に,新たな道標が示されるものと期待する。本書により腰痛のすべての疑問が払拭される訳ではないが,新しい解決への糸口として,多くの示唆を与えてくれるであろう。

目次

 第1章序章:脊椎制御についての最近の見解

第1部 脊椎システムのモデル
 第2章 脊椎システムの科学:システムアプローチ入門
 第3章 体幹への応答準備と負荷配分に関する計算モデル:臨床への適応を研究するためのモデルと腰痛患者の運動制御戦略
 第4章 腰痛における脊椎の力学的変化

第2部 脊椎の運動制御
 第5章 脊椎機能と腰痛:能動的構造と受動的構造の相互作用
 第6章 順応とリハビリテーション:運動ニューロンから運動野と活動まで
 第7章 腰痛と運動制御の関係:臨床実践と研究の不一致
 第8章 運動病理学モデルと機械的腰痛
 第9章 脊椎制御と腰痛の関係:臨床研究者の視点から
 第10章 筋の共同運動と腰痛:予防介入のための実例
 第11章 体幹筋制御と腰痛:どちらが先か

第3部 固有感覚システム
 第12章 再発性腰痛における固有感覚による姿勢戦略の多様性の変化
 第13章 傍脊柱筋の筋紡錘による体幹制御と腰痛との関連における固有感覚の関与
 第14章 脊椎に対する筋保護作用を障害する時間依存性のメカニズム

第4部 対照研究手法の臨床的エビデンス
 第15章 慢性の非特異的腰痛に対する運動療法の有効性

第5部 最先端のレビュー
 第16章 運動制御モデルは腰痛を理解するためにどのように役立つか
 第17章 患者への介入を対象に:新事実と評価
 第18章 運動制御の変化と腰痛:原因か結果か
 第19章 固有感覚と腰痛の関連性とは何か
 第20章 脊椎の運動制御と痛みの変化:腰痛に効果的な運動制御戦略についての研究結果による推論の検討

第6部 腰痛・骨盤痛に対する最新のリハビリテーションアプローチ
 第21章 腰痛・骨盤痛に対する運動制御を用いた治療

序文

訳者一覧

河端 将司,玉置 龍也,新井 雄司,嘉治 一樹,吉本 真純,長妻 香織,市川 毅