症状別ファンクショナルローラーピラティス
アセスメントからフォームローラーを用いたエクササイズまで
  • 著:
    中村 尚人(株式会社P3)
  • 定価:
    3,300円(税込)
  • 頁:
    192ページ
  • 判型:
    B5判
  • 発行年月:
    2017年10月
  • ISBN:
    978-4-905168-50-8

内容

 2016年の刊行以来好評を博している「ファンクショナルローラーピラティス」のシリーズ第2弾。首こり・肩こり,肩痛,膝痛,腰痛といった筋骨格系の症状に対するエクササイズを紹介する。
 「ファンクショナルローラーピラティス(functional roller pilates:FRP)」は,ピラティスの基本原則に則しながらも,そのエクササイズを医学的視点から吟味し再構成した,日本発の新しいピラティス・メソッドである。フォームローラーを使って手軽に行うことができ,多様な状態に即して応用することができる。
 私たち人間は,無意識のうちに呼吸し,歩き,日常生活動作を行っている。しかし,これらの運動は長年の習慣によって歪められ,体の癖となり,気づかないうちにヒトとしての理想的な動き方から逸脱していく。肩こりや腰痛など多くの症状が,このような体の不適切な動かし方を原因として起こっている。
 ピラティスは,それらの動き方の癖を自覚させ,修正し,ヒト本来の体を蘇らせてくれる。重力に抗して体を起こし,体幹を核として体を動かす方法を教えてくれる。また,関節のニュートラルポジション(中間位)をとらせることにより関節の運動連鎖を引き出し,主にインナーマッスルを使って自然な姿勢をとり続ける芯の強さをつくってくれる。
 エクササイズを適切に選択し適応するためには,現状を正確に把握し問題点や課題を明確にする必要があり,そのためにアセスメントが非常に重要となる。本書では,姿勢のアセスメントを中心に,各症状に対するアセスメントの方法についても解説する。

目次

I.概 論
 1.なぜ症状があるのか
 2.ピラティスを用いる利点
 3.ファンクショナルローラーピラティスとは

II.アセスメント
 1.姿勢アセスメント
 2.関節の滑走とニュートラルポジション
 3.骨格特性

III.各症状のアセスメントとエクササイズ
 1.首こり・肩こり
  1.1 首こり・肩こりとその主な原因
  1.2 頭頚部に負担のかからない姿勢とは
  1.3 首こり・肩こりのアセスメント
  1.4 改善方法
  1.5 FRPエクササイズ
 2.肩 痛
  2.1 肩の構造と肩の主な障害
  2.2 肩痛のアセスメント
  2.3 改善方法
  2.4 FRPエクササイズ
 3.膝 痛
  3.1 膝の構造と膝の主な障害
  3.2 膝痛のアセスメント
  3.3 改善方法
  3.4 FRPエクササイズ
 4.腰 痛
  4.1 腰痛とその原因と考えられるもの
  4.2 腰痛のアセスメント
  4.3 改善方法
  4.4 FRPエクササイズ
 5.その他の症状
  5.1 浮 腫
  5.2 自律神経症状
  5.3 歩行の異常

序文

正誤表(PDF)