ウエルビクス運動のすすめ
健康づくりと自立維持を目指す運動の実践のために
  • 編著:
    竹島 伸生(朝日大学保健医療学部)
  • 定価:
    2,376円(税込)
  • 頁:
    128ページ
  • 判型:
    B5判
  • 発行年月:
    2017年12月
  • ISBN:
    978-4-905168-51-5

内容

 健康づくりのために必要な運動としてエアロビクスが推奨され,高齢者においても歩行がすすめられてきた。しかし,長い人生において自立した生活を維持するためには,筋力,柔軟性も必要であり,さらに転倒予防のためのバランス能も必要になる。
 そこで推奨されているのが,これらの機能を向上させるための「ウエルビクス運動」である。本書は,高齢者の自立支援が必要とされるなかで,適切な運動の指導と実践を目指して「ウエルビクス」運動のあり方を紹介するものである。
 高齢者は,体力や健康度の個人差が大きいため単一の運動ですべての人をカバーすることはできない。本書では,虚弱な高齢者から元気な高齢者にいたるまで,幅広い対象者に対して顕著な効果が期待できる方法を具体的に示した。
 また,高齢者の心身に対する運動による効果や,地域での健康づくりを進めるうえで有効とされる地域型運動の理論と実際についても章立てした。

目次

第1章 加齢に伴う体力や機能の低下
 I.呼吸循環器系体力
  1.心血管系機能
  2.血 圧
  3.末梢血流
  4.呼吸機能
  5.最大酸素摂取量
 II.骨・筋力
  1.筋 力
  2.筋 量
  3.骨 量
 III.バランス能(平衡性)
  1.バランス能とは
  2.バランス能の加齢変化
 IV.柔軟性
  1.柔軟性とは
  2.柔軟性の評価法
  3.柔軟性の加齢変化
 V.身体活動量
  1.身体活動量とその測定方法
  2.高齢者の身体活動量と加齢変化
 VI.心理・社会的機能
  1.高齢者の心理的機能
  2.高齢者の社会的機能

第2章 高齢者も鍛えれば変わる─ 運動の生理的効果 ─
 I.安全で効果的な運動とは ─ 運動指導上の注意 ─
  1.個人の身体特性・体力・運動能力評価の重要性
  2.有疾患者・メタボリックシンドローム予備群への指導上の留意点
  3.リスクスクリーニングとセルフチェック
  4.高齢者に対する運動指導上の配慮と留意事項
 II.定期的なトレーニングの効果
  1.エアロビクストレーニング
  2.レジスタンス(筋力)トレーニング
 III.スーパー高齢者の身体能力と身体活動量
  1.三浦雄一郎氏の場合
  2.U氏の場合
 IV.虚弱高齢者に対する運動の効果

第3章 高齢者に対するエアロビクス運動の理論と実際
 I.エアロビクス運動とは
 II.至適な運動の組み立て方と実際
  1.運動強度と時間
  2.運動頻度
  3.運動種目
 III.身体活動としての歩行
 IV.加速度計付き歩数計を使った健康づくり

第4章 高齢者に対するレジスタンス運動の理論と実際
 I.レジスタンス運動とは
 II.レジスタンス運動の種類
  1.筋の収縮様式に準じた分類
  2.運動に参加する関節の数による分類
  3.抵抗として用いる負荷の種類による分類
 III.至適なレジスタンス運動の組み立て方
  1.運動強度
  2.回数と頻度
  3.レジスタンス運動時の留意点
 IV.油圧式マシンによる運動
 V.ゴムバンドを使った運動
  1.ゴムバンドの使い方
  2.バンド運動の実際
 VI.虚弱者に対する自重を用いたスクワット運動
 VII.虚弱者を対象にした運動 −座位での運動−
 VIII.ADLを高めるための運動
 IX.骨密度を高めるための運動
  1.動物実験より得られた骨量増量トレーニングの基本原則
  2.ジャンプトレーニングの人への応用
  3.運動が骨強度に及ぼす影響
  4.運動の骨強度への影響 −投薬との比較−
  5.閉経後の中高年女性の骨を強くするトレーニング

第5章 高齢者に対する柔軟運動の理論と実際
 I.柔軟運動とは
 II.高齢者に対する柔軟運動
 III.柔軟運動時の留意点

第6章 高齢者に対するバランス運動の理論と実際
I.転倒予防を目指すバランス運動とは
II.至適な運動の組み立て方
III.バランス運動の実際

第7章 心理・社会的効果を得るための運動方法
 I.運動の実践による心理的効果と運動の継続
  1.心理的側面からみた運動の重要性と運動方法
  2.運動を継続するために:楽しさ,自律的動機づけが継続の要因
  3.なぜ運動に参加するのか
  4.なぜ運動しないのか
  5.運動を継続することの難しさ
  6.楽しさを感じる運動内容(プログラム)
  7.運動継続行動における理論
 II.サステナビリティのための運動

第8章 高齢者にすすめられるウエルビクスの実際
 I.ウエルビクス運動の組み立て方と実際
 II.コンバインドとコンカレントによる運動
 III.サーキット運動
 IV.水中運動
 V.ノルディックウォーキング
  1.ノルディックウォーキングとは何か
  2.ノルディックウォーキングの特徴
  3.ノルディックウォーキングのリハビリテーションとしての効用

第9章 地域型運動のすすめ
 I.運動の種類と継続
 II.効果的な運動実践への工夫 −運動実施の順序−
 III.実践例

序文

著者一覧

竹田 正樹,加藤 尊,鈴木 重行,松尾 真吾,侘美 靖,侘美 俊輔,岡田 壮市,小泉 大亮,藤田 英二,加藤 芳司,渡辺 英児,北林 由紀子