ピーキングのためのテーパリング
狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために
  • 著:
    河森 直紀
  • 定価:
    1,760円(税込)
  • 頁:
    128ページ
  • 判型:
    A5判
  • 発行年月:
    2018年2月
  • ISBN:
    978-4-905168-53-9

内容

 アスリートは,現役生活の間に「大一番」と呼ぶべき重要な試合や大会を何度か経験する。そのような重要な試合において,自らのもてる力を十分に発揮して,悔いを残さないようにするためにはどうすればよいのか。
 本書では,ストレングス&コンディショニングコーチである著者の長年のトレーニング指導の経験から,重要な試合にコンディションをピークにもっていくための方法の1つである「テーパリング」についてわかりやすく解説した。
 「テーパリングとは何か」「テーパリングのメカニズム」「テーパリングの実際」の3つの章からなる本書を読むことで,テーパリングについての理解が深まり,あらゆる状況に対応してテーパリングを計画・運用することができる知識や考え方を身につけることができるようになる。

目次

はじめに

第1章 テーパリングとは何か
 1.テーパリングの定義
 2.ピーキングの定義
 3.テーパリング vs. ピーキング:意味の違い
 4.適切なテーパリングがもたらすパフォーマンス向上効果の大きさ
 5.そもそもテーパリングは必要か

第2章 テーパリングのメカニズム
 1.なぜテーパリングをするとピーキングにつながるのか
 2.「フィットネス−疲労理論」とはどのような理論か
 3.超回復理論 vs. フィットネス−疲労理論
 4.テーパリングがピーキングにつながるメカニズム
 5.テーパリングに入る前の時期(pre−taper period)の重要性
 6.テーパリングが失敗しうるシナリオ
 7.フィットネス−疲労理論2.0
 8.トレーニング歴の影響
 9.個人差の影響

第3章 テーパリングの実際
 1.科学的知見に基づくテーパリングのガイドライン
 2.科学的知見に基づくテーパリングのガイドラインが当てはまらないシナリオ
 3.戦略的な「pre−taper overload training」の利用
 4.テーパリングを実施する頻度
 5.競技コーチとトレーニング指導者との連携の重要性
 6.テーパリング以外のピーキング手法とうまく組み合わせる

序文