百寿時代の運動・スポーツのトリセツ
日本臨床スポーツ医学会からの提案
  • 編集:
    日本臨床スポーツ医学会学術委員会
  • 定価:
    2,200円(税込)
  • 頁:
    128ページ
  • 判型:
    B5判
  • 発行年月:
    2022年9月
  • ISBN:
    978-4-905168-73-7

内容

 「適度に身体を動かすことは健康によい」ことは多くの人が理解しており,また,身体を動かすことは医学的治療において重要な1つであることも認識されている。
 超高齢社会,百寿社会といわれるわが国では,人生のゴールまで高い生活の質を保つためには,心身ともに「健康」であることが重要であり,認知症や運動器の加齢疾患など,要支援・要介護にいたる疾患の予防や進行予防も喫緊の課題である。
 日本臨床スポーツ医学会学術委員会の健康スポーツ部会では,「健康」のためのスポーツや身体活動のあり方について,現在までに公表された論文や学会のガイドラインを調査し,現時点でエビデンスとして伝えられることがどこまでか,どんなことがまだわかっていないのか,などを医師や医療従事者だけでなく一般の方々にも伝えるために本書にまとめた。
 本書は,あくまでも執筆した2021年時点(一部2022年時点)でのエビデンスやガイドラインを中心に紹介しており,本書の編集作業中にも新しい研究結果などが報告されており,今後の研究の進展で明らかになったことは,続編を発刊していくことで対応したい。

目次

1.百寿社会におけるサステナブルな心身を獲得するためのスポーツ・身体活動
2.成人・熟年期の健康維持における身体活動のガイドラインとエビデンス−総論・疫学−
3.中高年者の内科的疾患における身体活動・運動の効果
4.中高年者における運動・スポーツによる運動器の障害の予防と治療
5.中高年男性特有の疾患における身体活動・運動の効果
6.中高年女性特有の疾病における身体活動・スポーツの効果
7.高齢期の健康維持のための身体活動
8.障害のある成人の身体活動の意義と目的
9.メンタルヘルスに対する身体活動・運動の効果
まとめ

序文

著者一覧

鳥居 俊,小熊 祐子,田畑 尚吾,岩本 潤,宮本 由記,津下 一代,藤原 清香