腰痛予防のための106のエクササイズを3つのカテゴリーに分け，多数の写真を用いてわかりやすく紹介。
　日常生活や仕事の場で腰部を守るための正しい姿勢や動作についても写真を利用して具体的に示した。
　理学療法士やトレーナー・運動指導者など日常的に腰痛予防に携わる方々の腰痛予防プログラム作成にも役立つ必携の書。

エクササイズリスト（50音順）
第1部　序　　論
　バックケアの重要性
　1．はじめに
　2．腰痛とは
　　2-1．腰痛の定義
　　2-2．主な腰痛の原因
　　2-3．症状の特徴
　3．バックケアの対象について

第2部　腰痛予防の基礎
　第1章　腰痛予防
　1．バックケアの効果
　　1-1．活動性を維持することの効果
　　1-2．エクササイズの効果
　　1-3．セルフケアの効果
　2．脊柱の安定性
　　2-1．脊柱の安定性とは
　　2-2．臨床的な脊柱不安定性のモデル
　　2-3．脊柱の不安定性に対する運動療法
　第2章　正常な組織と損傷メカニズム
　1．腰痛発症に関する受動システム〔構造学（骨・靱帯）〕
　　1-1．脊柱の構造
　　1-2．脊柱の連結
　　1-3．椎体の構造
　　1-4．椎間板の構造
　　1-5．脊柱の受動的安定性
　　1-6．腰痛発症と受動システム
　2．腰痛発症に関する自動（能動）システム（筋の生理学）
　　2-1．腰部体幹の安定に関連する筋
　　2-2．筋の分類
　　2-3．収縮の機序とエクササイズ効果
　　2-4．筋へのエネルギー供給と筋疲労
　　2-5．腰痛発症と自動システム
　3．腰痛発症に関する神経コントロールシステム（中枢神経制御）
　　3-1．どのようにして安定した姿勢を保つのか
　　3-2．姿勢反射の分類
　　3-3．姿勢変化を感知する感覚器
　　3-4．フィードバック（クローズドループ）制御とフィードフォワード（オープンループ）制御
　　3-5．腰痛発症と神経コントロールシステム

第3部　実践的アプローチ
　第1章　腰痛予防のコンセプト
　1．本書のコンセプト
　2．姿勢改善エクササイズ
　3．安定化エクササイズ
　4．機能的動作エクササイズ
　第2章　身体的検査・評価
　1．姿　勢
　　1-1．矢状面
　　　　　理想的なアライメント
　　　　　前彎姿勢
　　　　　スウェイバック姿勢
　　　　　フラットバック
　　1-2．前額面
　　　　　理想的なアライメント
　　　　　右骨盤挙上位
　　　　　左骨盤挙上位
　2．代償動作
　　　　膝関節伸展（座位）
　　　　股関節外転・外旋（背臥位）
　　　　股関節伸展（腹臥位）
　3．体幹筋持久力
　　　　体幹屈曲（腹直筋）
　　　　サイドブリッジ（腰方形筋，腹斜筋）
　　　　体幹伸展（背部伸筋群）
　4．機能的動作
　　　　片脚立位バランス
　　　　スクワット
　第3章　プログラムデザイン
　1．エクササイズの進め方
　2．エクササイズの注意点
　3．エクササイズプログラムの例
　　　　運動習慣のないオフィスワーカー
　　　　腰部への負荷がかかる職業
　　　　スポーツ愛好家
　　　　活動性の低い高齢者
第4章　腰痛予防エクササイズ
■腰椎・骨盤の運動について■
　1．姿勢改善エクササイズ
　2．安定化エクササイズ
　3．機能的動作エクササイズ
第5章　セルフケア
セルフケアの基本原則
A．座位姿勢のセルフケア
　1．よい座位姿勢
　2．クッションを使用した座位姿勢
　3．腰を丸くして床に座る
　4．腰を丸くして椅子に座る
　5．自動車の運転姿勢
　6．デスクワーク時の姿勢と環境設定
　7．デスクワーク時の不良姿勢
B．臥位姿勢のセルフケア
　1．ベッドの選び方
　2．臥床時の姿勢
C．作業課題のボディメカニクスとセルフケア
　1．リフト動作
　2．荷物を取る動作
　3．荷物を移動させる動作
　4．荷物を引く動作
　5．ドアを引く動作
　6．荷物を押す動作
D．生活動作のボディメカニクスとセルフケア
　1．キッチンでの姿勢
　2．浴槽の清掃
　3．バッグのタイプと持ち方
　4．ベッドメイキング
　5．低い戸棚から物を取る
　6．窓を拭く
　7．掃除機をかける
　8．草むしり
　9．靴下を履く
　10．歯を磨く
　11．洗　顔

身体的検査評価シートおよび改善エクササイズ例