現場で役立つスポーツ損傷ガイド
診断,治療,復帰まで
  • 編集:
    Robert S. Gotlin
  • 監訳:
    鳥居 俊(早稲田大学スポーツ科学学術院)
  • 定価:
    3,300円(税込)
  • 頁:
    296ページ
  • 判型:
    B5判
  • 発行年月:
    2009年12月
  • ISBN:
    978-4-931411-90-6

内容

 スポーツ医学の専門家が,スポーツ現場でよくみられる130の外傷・障害について解説した,クイックレファレンスガイド。
 各項目には,一般的な原因,確認・診断のかぎ,症状の説明,解剖のイラスト,治療法の選択肢,安全で早い復帰のための計画などを載せた。
 スポーツをするすべての人,コーチ,トレーナーに役立つガイドである。

目次

第1章 ボディコンディショニングとメンテナンス
  1.1 機能的コンディショニングの理解
   1.1.1 複数の面での動作
   1.1.2 神経筋系のコンディショニング
   1.1.3 外的負荷に対するコンディショニング
   1.1.4 バイオモーターアビリティのコンディショニング
  1.2 機能的コンディショニングの方法
   1.2.1 運動準備
   1.2.2 運動準備プログラム

第2章 スポーツ損傷の予防と処置
  2.1 スポーツ損傷予防のための方策
   2.1.1 バランスのとれたプログラムの作成
    2.1.1.1 ウォームアップとクールダウン
    2.1.1.2 柔軟性トレーニング
    2.1.1.3 持久性トレーニング
    2.1.1.4 筋力トレーニング
    2.1.1.5 クロストレーニング
    2.1.1.6 定期的な評価
   2.1.2 適切な技術の習得と用具の使用
   2.1.3 栄養補給のための食事
    2.1.3.1 糖 質(炭水化物)
    2.1.3.2 タンパク質
    2.1.3.3 必須脂肪
    2.1.3.4 抗酸化物質
    2.1.3.5 ビタミンとミネラル
    2.1.3.6 水 分
  2.2 処置のガイドライン
   2.2.1 初期処置
   2.2.2 亜急性期のフォローアップ処置
   2.2.3 NSAIDs
   2.2.4 復帰期
  2.3 スプリント,ブレース,テーピング
   2.3.1 スプリント
   2.3.2 ブレース
   2.3.3 テーピング
  2.4 慢性症状に対する方策
  2.5 若年の選手において特別に考慮すべき事項

第3章 損傷の種類と評価
  3.1 構造や系統からみた損傷
   3.1.1 骨損傷
   3.1.2 関節・靱帯損傷
   3.1.3 筋腱損傷
   3.1.4 皮膚の損傷とトラブル
   3.1.5 他の全身性障害
  3.2 身体部位からみた損傷
   3.2.1 頭頚部損傷
   3.2.2 上肢の損傷
   3.2.3 体幹および腰背部損傷
   3.2.4 下肢の損傷
  3.3 損傷の評価

第4章 脳振盪と頭部の損傷
  4.1 脳振盪
  4.2 硬膜下・硬膜外血腫
  4.3 頭蓋骨骨折
  4.4 鼻骨・顎骨骨折
  4.5 耳外傷
  4.6 眼損傷

第5章 頚部と頚椎の損傷
  5.1 頚椎捻挫
  5.2 バーナー症候群
  5.3 頚椎症(変形性頚椎症)
  5.4 頚椎椎間板障害
  5.5 頚部脊柱管狭窄症
  5.6 頚椎骨折

第6章 肩の損傷
  6.1 鎖骨骨折
  6.2 肩関節脱臼
  6.3 反復性肩関節脱臼
  6.4 肩関節亜脱臼
  6.5 関節唇損傷
  6.6 肩鎖関節損傷
  6.7 腱板断裂
  6.8 肩インピンジメント
  6.9 上腕二頭筋腱断裂
  6.10 上腕二頭筋腱炎
  6.11 肩甲上神経損傷
  6.12 深部静脈血栓症

第7章 上肢と肘の損傷
  7.1 テニス肘(上腕骨外上顆炎)
  7.2 ゴルフ肘(上腕骨内上顆炎)
  7.3 橈骨神経管症候群
  7.4 後骨間神経症候群
  7.5 回内筋症候群
  7.6 尺側側副靱帯損傷
  7.7 リトルリーグ肘(上腕骨内側上顆骨端離開)
  7.8 離断性骨軟骨炎
  7.9 肘部管症候群
  7.10 上腕骨疲労骨折
  7.11 肘関節脱臼
  7.12 肘頭滑液包炎

第8章 手関節と手の損傷
  8.1 手関節骨折
  8.2 手関節捻挫
  8.3 手根管症候群
  8.4 手関節腱炎
  8.5 中手骨骨折
  8.6 母指の捻挫
  8.7 指(母指以外)の捻挫
  8.8 指の脱臼
  8.9 指の骨折
  8.10 槌 指

第9章 胸部と腹部の損傷
  9.1 血 胸
  9.2 心臓振盪
  9.3 肋骨骨折
  9.4 胸骨骨折
  9.5 肋軟骨炎
  9.6 腹部損傷
  9.7 睾丸損傷
  9.8 膀胱,腎臓,尿管損傷

第10章 腰部の損傷
  10.1 胸腰椎部打撲
  10.2 腰部捻挫,腰部ストレイン
  10.3 腰椎椎間板ヘルニア
  10.4 線維輪損傷
  10.5 横突起骨折
  10.6 圧迫骨折
  10.7 破裂骨折
  10.8 脊椎分離症,脊椎すべり症
  10.9 仙腸関節障害
  10.10 椎間関節痛
  10.11 腰椎椎間板症

第11章 股関節と骨盤の損傷
  11.1 内転筋腱症
  11.2 変形性関節症
  11.3 大転子部滑液包炎
  11.4 腸腰筋腱炎
  11.5 内転筋ストレイン
  11.6 股関節関節唇損傷
  11.7 内転筋管症候群
  11.8 骨盤疲労骨折
  11.9 骨盤剥離骨折
  11.10 弾発股症候群
  11.11 ヒップポインター
  11.12 恥骨結合炎と恥骨痛
  11.13 尾骨骨折
  11.14 スポーツヘルニア
  11.15 仙腸関節損傷
  11.16 骨盤部の神経損傷

第12章 大腿部とハムストリングの損傷
  12.1 ハムストリング裂離損傷
  12.2 ハムストリングストレイン
  12.3 大腿骨疲労骨折
  12.4 大腿四頭筋打撲傷
  12.5 大腿四頭筋ストレイン
  12.6 骨化性筋炎
  12.7 コンパートメント(筋区画)症候群

第13章 膝の損傷
  13.1 膝蓋大腿関節痛
  13.2 腸脛靱帯炎
  13.3 半月板損傷
  13.4 内側側副靱帯損傷
  13.5 前十字靱帯損傷
  13.6 後十字靱帯損傷
  13.7 外側側副靱帯損傷
  13.8 膝蓋腱炎(腱症)
  13.9 膝蓋骨骨折
  13.10 膝蓋大腿不安定症
  13.11 オズグッド・シュラッター病
  13.12 離断性骨軟骨炎

第14章 下腿と足関節の損傷
  14.1 シンスプリント
  14.2 下腿のコンパートメント(筋区画)症候群
  14.3 下腿の疲労骨折
  14.4 下腿筋ストレイン
  14.5 アキレス腱断裂
  14.6 アキレス腱炎(腱症)
  14.7 足関節捻挫
  14.8 足関節骨折
  14.9 後脛骨筋腱炎
  14.10 足関節における骨棘障害

第15章 足部と足趾の損傷
  15.1 足底腱膜炎
  15.2 踵部の打撲傷
  15.3 有痛性外脛骨
  15.4 舟状骨の疲労骨折
  15.5 リスフラン関節捻挫
  15.6 行軍骨折(ダンサーの疲労骨折)   15.7 第5中足骨骨折
  15.8 強剛母趾
  15.9 ターフトウ
  15.10 バニオン(滑液包炎)
  15.11 種子骨損傷
  15.12 テニス足趾
  15.13 フライバーグ病
  15.14 前足部神経腫
  15.15 鶏眼(うおのめ)
  15.16 真菌感染症
  15.17 足根管症候群
  15.18 靴ひも圧迫症候群
  15.19 パープルトウ
  15.20 ブラックヒール(黒ヒール)

第16章 統合医療による治療
  16.1 サプリメント
   16.1.1 抗炎症性植物
    16.1.1.1 ウコン
    16.1.1.2 生姜
    16.1.1.3 デビルズクロー
    16.1.1.4 イラクサ
    16.1.1.5 ヤナギの樹皮
    16.1.1.6 S-アデノシル-Lメチオニン(S-Adenosyl-L Methionine:SAME)
    16.1.1.7 カプサイシン
   16.1.2 運動能力向上のためのサプリメント
    16.1.2.1 クレアチン
    16.1.2.2 乳漿タンパク
    16.1.2.3 ホスファチジルセリン(Phosphatidylserine)
  16.2 東洋医学と鍼治療
  16.3 筋骨格系の徒手手技
   16.3.1 オステオパシー
   16.3.2 カイロプラクティック
  16.4 ヨガと太極拳
  16.5 マインドボディトレーニング(Mind-Body Practice)

序文

訳者一覧

広瀬 統一,倉持 梨恵子,今井 一博,鳥居 俊,金岡 恒治,橋本 俊彦,三枝 正朋,半谷 美夏,池上 隆司,星川 淳人,奥脇 透,久保田 光昭,中嶋 耕平,瀬尾 理利子,陳 金鍊