Sports Physical Therapy Seminar Series4
筋・筋膜性腰痛のメカニズムとリハビリテーション
  • 監修:
    福林 徹(早稲田大学スポーツ科学学術院)
    蒲田 和芳(広島国際大学保健医療学部)
  • 編集:
    加賀谷 善教(昭和大学保健医療学部)
    吉田 真(北翔大学生涯スポーツ学部)
    山本 大造(からだmillゴルフパフォーマンス・やなが整形外科クリニック)
    鈴川 仁人(横浜市スポーツ医科学センター整形診療科)
    蒲田 和芳(広島国際大学保健医療学部)
  • 定価:
    3,240円(税込)
  • 頁:
    160ページ
  • 判型:
    B5判
  • 発行年月:
    2010年2月
  • ISBN:
    978-4-931411-92-0

内容

 SPTSシリーズの第4巻では,スポーツ選手だけでなく一般成人にもみられる疾患で,人口の70%以上が一生に1回以上は経験するという「腰痛」を取り上げ,いままであまり科学的根拠が少なかった「腰痛」という漠然とした領域を,多方面からみた。
 第1章では,腰痛の病態理解と保存療法の科学的基礎に関して整理した。物理療法はじめ,市販のコルセット類の有用性が必ずしも認められておらず,運動療法の有用性も必ずしも高くなかった。
 第2章では,脊椎のバイオメカニクスを骨のアライメントと筋の関係,さらには可動域との関係でまとめた。
 第3章では,腰椎と股関節の運動時の共同性,腹横筋を中心とするインナーユニットの機能,腹圧の意義について述べた。最近注目されている腹横筋の機能が明確にされている。
 第4章では,スポーツ活動時に腰部に生じる「屈曲」「伸展」「回旋」に注目し,各運動を行う代表的なスポーツの疫学やバイオメカニクス研究,また各運動による局所へのストレスに関する文献をレビューし,過度な運動がどのような腰痛を引き起こすかをスポーツ種目別に検討した。
 最後に第5章では,本シリーズでははじめての試みであるが,臨床的な視点を加えていくつかの治療概念を紹介した。腰痛治療の臨床的アイデアが網羅されているわけではないが,治療概念を発展させるヒントは多数含まれている。本章は文献の紹介とは異なり,執筆者自身の治療プログラムがわかりやすく紹介されているので,大変読み応えがある。第4章までの文献的情報と第5章の臨床的概念を有機的に組み合わせることで臨床や研究に役立つ。

目次

第1章 腰痛と運動療法
 1.疫学・リスクファクター・病因
 2.腰痛の保存療法と除痛メカニズム
 3.運動療法の効果と限界

第2章 バイオメカニクス
 4.脊柱のバイオメカニクス
 5.胸椎・胸郭のバイオメカニクス
 6.骨盤のバイオメカニクス

第3章 運動機能
 7.脊柱・骨盤帯の姿勢と運動
 8.インナーユニット
 9.腹腔内圧のバイオメカニクス

第4章 スポーツ動作と腰痛の機械的機序
 10.屈曲パターン
 11.伸展パターン
 12.回旋パターン

第5章 私の腰痛治療プログラム
 13.私の腰痛治療プログラム
 14.骨盤・胸郭のリアライメントによる腰痛・骨盤痛の治療
 15.荷重機能からみた腰痛治療
 16.全身運動のバイオメカニクスからみた腰痛治療

序文

著者一覧

佐藤 孝二,佐藤 正裕,杉野 伸治,菅原 一博,大岩 正太郎,佐保 泰明,玉置 龍也,山内 弘喜,河端 将司,木村 佑,永野 康治,小笠原 雅子,小林 匠,河合 誠,安井 淳一郎,坂田 淳,小柳 磨毅,蒲田 和芳,鈴川 仁人