リカバリー
アスリートの疲労回復のために
  • 著:
    Sage Rountree
  • 監訳:
    山本 利春(国際武道大学体育学部)
  • 定価:
    3,080円(税込)
  • 頁:
    240ページ
  • 判型:
    A5判
  • 発行年月:
    2013年4月
  • ISBN:
    978-4-905168-22-5

内容

 スポーツは,身体の限界に挑戦するためにあるといっても過言ではない。自分の身体を限界まで動かした後,休息をとって疲労した身体を「リカバリー」させ,さらに負荷・強度をあげることの繰り返しである。パフォーマンスを最大限に発揮するためには「リカバリー」を十分に行う必要があり,これをおろそかにするとトレーニングの効果があがらないばかりでなく,コンディションを維持できず,オーバートレーニングに陥る可能性もある。
 本書には,これまであまり顧みられることのなかった「リカバリー」について,その評価方法や種類,方法と特徴,状況に応じた方法の選択など,多くの知見が満載されている。
 PARTIでは,リカバリーが十分でないと心理的,身体的にどのようになるのかについて,また,リカバリーをどのように測定するか,さらに病気やケガの後,トレーニングを再開するためのガイドラインが示されている。
 PART IIでは,リカバリーのため,あるいはパフォーマンスを向上させるために必要なマッサージや栄養補給の仕方など,具体的な方法について説明されている。
 PART IIIでは,PART IIで述べた方法をもとに,トレーニングからどうやってリカバリーを図るかということがまとめられている。
 本書で紹介されている方法は,スポーツ医・科学によって裏づけされ,多くのアスリートの体験を通して,有効な手段であることが証明されている。これらの手段を用いてリカバリーをすることによって,最良のパフォーマンスを達成できるようになる。

目次

PART I リカバリーの定義と測定
 1 なぜリカバリーが大切なのか
 2 オーバートレーニングを回避する
 3 リカバリーを測定する
 4 リカバリーの定量的な評価
 5 ケガと病気からのリカバリー

PART II リカバリーテクニック
 6 アクティブ・リカバリー
 7 ストレスの解消
 8 睡 眠
 9 栄養と水分摂取
 10 サプリメント
 11 冷却療法と温熱療法
 12 セルフリカバリー法
 13 リカバリーのために用いる機器
 14 マッサージ
 15 セルフ・マッサージ
 16 リカバリーに役立つヨガ
 17 瞑想と呼吸

PART III リカバリー・プロトコル
 18 まとめ
 19 ショート・ディスタンス・トレーニングとレースからのリカバリー
 20 ロング・ディスタンス・トレーニングとレースからのリカバリー

付録A トレーニングへの復帰
付録B リカバリーまでの日数

序文

訳者一覧

太田 千尋,笠原 政志,Aviva L E Smith Ueno)