スポーツ障害「肩」の治療
評価からリハビリテーション,競技復帰まで
〔Web 動画つき〕
  • 著:
    Todd S. Ellenbecker
    Kevin E. Wilk
  • 監訳:
    加賀谷 善教(昭和大学保健医療学部)
    鶴池 柾叡(サンノゼ州立大学大学院)
  • 定価:
    5,500円(税込)
  • 頁:
    224ページ・フルカラー
  • 判型:
    B5判
  • 発行年月:
    2018年5月
  • ISBN:
    978-4-905168-55-3

内容

 肩関節の機能解剖と投球動作のバイオメカニクス,評価や治療方法が,エビデンスに基づき視覚的にもわかりやすく説明されている。
 21のスペシャルテストについてはWeb上の動画(英語音声)でみることができるため,これらのテストで推奨される患者の姿勢,患者の触り方,動作パターンを正しく理解できる。
 段階的なリハビリテーションの方法についても写真を用いてわかりやすく解説し,肩のリハビリテーションで見落とされがちな競技復帰に向けたインターバルプログラムやその客観的基準も示されている。
 付録には,肩を損傷したアスリートに効果的で広く用いられている,Thrower’s Tenプログラムと上級Thrower’s Tenプログラムについて写真を用いて示した。

目次

PART I 肩関節複合体の解剖とバイオメカニクス
 第1章 肩関節複合体の機能解剖
     関節構造
     筋の解剖
     その他の解剖構造
     神経・血管の解剖

 第2章 肩関節のメカニクス
     主要なバイオメカニクスの原則
     投球動作のメカニクス
     テニスのサーブとスイングのメカニクス
     バレーボールにおけるオーバーヘッド動作
     ゴルフスイングのメカニクス
     泳動作のメカニクス

PART II 肩関節損傷に対する検査と病態
 第3章 肩関節の臨床検査
     主観的評価(病歴)
     姿勢評価
     肩甲骨の評価
     肩甲上腕関節の関節可動域評価
     筋力評価
     機能的評価
     徒手による整形外科的スペシャルテスト

 第4章 肩関節損傷の病態
     回旋筋腱板(ローテーターカフ)損傷
     肩関節不安定性
     関節唇病変と損傷

PART III 肩損傷のリハビリテーション
 第5章 リハビリテーションの進め方
     関節可動域の改善
     肩甲骨の安定化法とその進め方
     回旋筋腱板エクササイズの進め方

 第6章 手術治療とリハビリテーションプロトコル
     腱板修復術
     関節唇修復術

PART IV 競技への復帰
 第7章 競技復帰のための臨床的判断
     競技復帰のための重要な基準の評価
     インターバル投球プログラム

 第8章 スポーツプログラムへの復帰インターバル
     客観的基準
     テニスプログラム
     野球とソフトボールのプログラム
     水泳プログラム
     ゴルフプログラム

付録A: Thrower’s Tenエクササイズ
付録B:上級Thrower’s Tenエクササイズ

序文

訳者一覧

加賀谷 善教,鶴池 柾叡,佐藤 祐輔,越田 専太郎,穐山 大輝,坂内 悠,坂 雅之