Sports Physical Therapy Seminar Series 3
足関節捻挫予防プログラムの科学的基礎
  • 監修:
    福林 徹(早稲田大学スポーツ科学学術院)
    蒲田 和芳(広島国際大学保健医療学部)
  • 編集:
    加賀谷 善教(昭和大学保健医療学部)
    吉村 直心(やまぎわ整形外科)
    吉田 真(北翔大学生涯スポーツ学部)
    横山 茂樹(吉備国際大学保健科学部)
  • 定価:
    2,750円(税込)
  • 頁:
    138ページ
  • 判型:
    B5判
  • 発行年月:
    2010年1月
  • ISBN:
    978-4-931411-91-3

内容

 スポーツ界での活動を志す理学療法士が集まって書かれたSPTSシリーズの第3巻。
 足関節捻挫はスポーツ外傷で最も頻度の高い外傷でありながら,膝前十字靱帯や肩関節脱臼に比べて注目度が低く,その治療法や予防法はどちらかといえば足踏み状態の領域であったが,最近になり足関節捻挫に対してもMRIや関節鏡の発達により,病態に新しくメスが入りつつある。
 第1章では,足関節捻挫の予防を考えるうえで必要となるバイオメカニクスに関して,距腿関節・距骨下関節の機能解剖,足関節のキネマティクス,足関節のコンタクトキネマティクス,運動連鎖に分類し,国際的な文献報告を整理した。
 第2章では,足関節捻挫の疫学,受傷機転,足関節内反捻挫と外反捻挫の病態と予後について文献的に考察した。
 第3章では,1960年代にFreemanらにより提唱された概念を起点として,過去の研究結果を改めて見直すことを試み,加えて,足関節捻挫後遺症が改善されず捻挫の再受傷を繰り返すことにより生じる,足関節捻挫の二次的損傷とその病態について整理した。
 最後に第4章では,「足関節捻挫の予防プログラム」を取り上げ,「可動域・筋力訓練の捻挫予防効果」「固有感覚訓練の効果」「シューズ・装具・テーピングの効果」「予防プログラムとその効果」について述べた。

目次

第1章 足関節のバイオメカニクス
 1.足関節の機能解剖-距腿・距骨下・脛腓関節-
 2.足関節のキネマティクス
 3.足関節のコンタクトキネマティクス
 4.足関節の運動に関与する下肢の運動連鎖

第2章 足関節捻挫
 5.足関節捻挫の疫学
 6.足関節捻挫の受傷機転とメカニズム
 7.足関節内反捻挫の病態と予後
 8.足関節外反捻挫の病態と予後

第3章 足関節捻挫後遺症
 9.足関節捻挫後遺症
 10.構造的不安定性
 11.機能的不安定性
 12.変形性関節症・インピンジメント

第4章 足関節捻挫の予防プログラム
 13.可動域・筋力訓練の捻挫予防効果
 14.固有感覚訓練の効果
 15.シューズ・装具・テーピングの効果
 16.予防プログラムとその効果

序文

著者一覧

河合 誠,小林 匠,玉置 龍也,河村 真史,村椿 隆太,松島 愛,清水 結,小笠原 雅子,木村 佑,戎 健吾,山本 大造,坂田 淳,相馬 寛人,吉田 昌平,吉田 昌弘,大岩 正太郎,佐保 泰明,松本 尚,能 由美,横山 茂樹,佐藤 孝二,渡邊 裕之